EMSでピリピリ痛くなる理由は?原因と対策
「EMSを使うとピリピリと痛みがでる」
こういう口コミをネット上で目にすることがあります。
いったい何が原因なんでしょうか?
こんな口コミを見たら、これから買うのもためらってしまいますよね。
今回は、EMSマシンを使用して痛みが生じる原因についてご紹介します!
なお、EMSの中でも有名な「SIXPAD」を実際に使用してみたレビューの方は、シックスパッドのダイエット効果体験記の方をご覧ください。
EMSの低周波による電気刺激
一般的なEMSマシンは、1〜1000Hzまでの低周波を使用して筋肉を刺激しています。
なぜ低周波なのかというと、皮膚表面に近く発達もしやすい速筋線維を刺激するのには、低周波が最適だからです。
京都大学名誉教授の森谷敏夫氏によると、本来速筋線維は非常に高強度の運動でなければ動員されませんが、20Hz程度の低周波の電気刺激によって速筋線維も効率よく発達させられるとの事です。
しかし、低周波にはデメリットもあり、それが皮膚での抵抗が大きいということです。
EMSマシンで電気を流しても、皮膚での抵抗によって多くが拡散してしまい、ピリピリと痛みを感じることがあります。
これがEMSマシンでピリピリと痛みを感じる原因です。
EMSマシン使用時には必ずジェルシートを
今一番売れているEMSマシンであるSIXPADには、皮膚での抵抗を軽減する専用のジェルシートが付属しています。
このジェルシートによって皮膚の伝導性が上がり、トレーニング効果が高くなります。
加えて、皮膚への刺激が軽減され、痛みも少なくなるのです。
このジェルシートは30回程度で使い捨てになっていますが、もったいないと思って何回も使う人がいます。
ジェルシートの劣化によって性能が低下し、痛みを生じるという場合もあるんですね。
EMSマシンを使用する際は、必ず専用のジェルシートを使用し、純正品以外の廉価品に飛びつかないようにしましょう。
また、そもそもジェルシートが付いていないような製品は選ばないほうが良いでしょう。
加えて、肌の状態も重要です。
化粧水やボディクリームを塗っていると、伝導性が低下したり、逆に上がりすぎて痛みが生じる場合がありますので、肌には何も塗らずに使用して下さい。
EMSは肌への密着性が重要
2002年に消費者庁国民生活センターが行った調査によると、EMSマシンを使用して皮膚に痛みが生じるのは、肌への密着が不十分であった場合だそうです。
電気刺激による筋肉増強をうたった商品の安全性−EMSベルトの筋肉や皮膚への影響を調べる−
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20020924.pdf
使用の際にパッドが動いたり、身体に巻いて使用するため接触面積が減少することがあったので接触面積を小さくしてテストを行ったところ、面積あたりに流れる電流が増加し、感覚的にも非常に強い痛みが感じられ皮膚に発赤が生じる場合があった。
このことから、パッドと皮膚との接触が十分でない場合には、やけど等の皮膚障害をおこすおそれがある。
つまり、お腹や二の腕にEMSを貼り付けて、EMSの表面がしっかりと肌に密着している分には問題ないですが、その状態で動き回る、座る、腕を曲げるなどすることにより、EMSと肌が接触しない面が増えることで、接触している狭い面積に電流が集中することによって、火傷などが起こる可能性があると言うことです。
現在のEMS機器は、この反省を元に姿勢が変わっても肌に密着し続けるような改良をこらしていますが、価格の安いEMS機器などではこの問題が放置されています。
EMS機器を購入する際は、この「肌に密着し続ける工夫」がされているかどうかを先ずチェックしましょう。
例えばSIXPADは、肌との密着度が低下すると「肌検知アラーム機能」が作動するようになっています。
さらに、お腹の上から巻きつける腹巻きのようなサポートバンドが付属していますので、使用しながら動き回る場合は、このサポートバンドを使用するようにしましょう。
皮膚の痛みではなく筋肉痛かも?
上記の国民生活センターの調査では、EMSマシンによるトレーニングは、筋肉への刺激が思いの外大きいため、やりすぎるとひどい筋肉痛になる可能性も指摘されています。
共同研究者である大西医師の行ったデータによると、上腕三頭筋に自分自身が発揮しうる最大に近い負荷で筋力トレーニングを行った男性6 名と、EMS 機器を耐えられる最大の強度で使用した男性6 名について血液検査及びMRI による画像診断を行い比較した結果、筋肉への影響はEMS 機器を使用した場合により強く見られる傾向にあった。これは、EMS による電気刺激は自分で運動を行うよりも筋肉への負荷が大きいことを示している。
自分で全力でトレーニングするよりも、EMSを使用したほうが筋肉への刺激が大きいということなので、普段から運動していない人がいきなり高強度でやるとひどい筋肉痛になります。
運動不足を自覚されている方は、最初は控えめの強さから始めたほうが良いでしょう。
SIXPADなら痛みは気にならない
SIXPADには、使いたい部位に合わせていくつかのバリエーションがあります。
・腹直筋に集中する「Abs fit」
・ウェスト、腕、脚につかえる「Body fit」
・二の腕専用の「Arm fit」
・太もも専用の「Leg fit」
・お腹周りに巻きつける「Abs Belt」
それぞれの部位に合わせて専用にデザインされており、身体の曲線にフィットするソフトシリコンで密着性が高くなっています。
また、肌への電気抵抗を軽減する専用のジェルシートで肌への負担を抑えています。
さらに、パッドが肌に密着していないと肌検知アラームが作動するという珍しい仕様。
加えて、本体の上から巻きつけるサポートベルトも付属しています。
安全対策も意識の高さが伺えて、この点では類似商品を圧倒していると言えるでしょう。
このため、SIXPADを正しく使用している分には、皮膚の痛みはほぼ気になりません。
ウォームアップから自動で強度調整
SIXPADのトレーニングモードは自動プログラムになっていて、スタートボタンを押すとごく弱い強度で1分間のウォームアップから始まり、10分の第一セット、30秒のインターバル、5分の第二セット、30秒のインターバル、5分の第三セット、1分のクールダウンと自動で切り替わります。
スタートボタンをおせば、後は23分のプログラムが自動で始まるのです。
特に、ウォームアップもプログラムされているのは親切ですね。
前述の通り、EMSはトレーニング効果が非常に強いので、まずはしっかり筋肉を温める事が筋肉痛の予防にも重要です。
また、一日に同じ部位を二回以上は使わないように推奨されています。
SIXPADには、肌の痛みやひどい筋肉痛を予防する安全対策がしっかり取られており、そのトレーニング効果についても科学的エビデンスがしっかりと示されています。
はじめてのEMSとして選ぶなら、一番無難な製品と言えるでしょう。